2674年 11月 4日 探訪
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【其一】からの續きであります。 【現在地】 扨、舊來からの線形部分でありますが、入口は殘つて居りました。 でありますが、既に雰圍氣は素敵でありますね。 |
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うん、完全に廢では無く、何時頃なのかは分りませんが、輕トラ程度は通行してゐさうな轍が殘つて居ります。 が、完全に草に被はれてゐて地面が見える事は無いでありますし、此草生し具合からしまして、可也車體で草を掻分乍では無いと進め無いだらうと云ふ感じであります。 自分の輕トラで拙が入るかと問はれれば、答へは即答で"否"であります。 |
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でも斯うして自轉車や徒歩で進むには、何か氣持の良い道であります。 多分、一箇所目の峠と云ひますか、尾根筋を進んでゐると云ふ雰圍氣であります。 横の柵は何かの工場と云ふ現實を見無ければ、でありますが。 |
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樂しいであります。 唯、隣の工場の人に不審者に見られてゐやし無いか心配でもありますが。 |
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と思ひましたら突然視界が開け、手荒く見晴しの良い景色が廣がりました。 いやあ凄い、先に進む現道が見られます。 嗚呼さうか、右手の斜面や土地、刈拂が行はれて居りますから、土地の手入の爲に出入が有ると云ふ事でありますね。 |
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も少し右を向て撮つてゐたと思ひましたら此な構圖の寫眞しか無かつたのでありますが、此處、栃木縣道六四號線に當る舊道の中でも一、二番の絶景地點だと思ひます。 流石南那須と云ふだけの立派な眺望でありました。 此處は確實に感動出來る景色だと思ひます。 |
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いやあ之、左手が工場の敷地で整備されてゐる御蔭で、因り一層見晴しが良いのだと思ひますが、此氣持良さを拙の寫眞の腕では表現出來無いのが殘念であります。 |
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長閑な景色と良い雰圍氣の道に氣持も緩んで進んで來ましたが、如何やら人の手が入つてゐるのも此處迄の樣であります。 ぱつと見には道形が何處なのか、植物で不鮮明に成つて居ります。 |
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嗚呼、之では自動車で進むのは手荒く躊躇ひます。 と云ひますか、路盤だつたであらう位置に立派な木が生えて居りますから、所謂廢道と云ふ奴でありますね。 |
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でも大丈夫。 作業用護謨手袋を常備して居りますから。 |
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扨、では行きませうか。 |
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と思つたのも束の間、二米程進んで斷念し、自轉車を降りて押歩く事に致しました。 嗚呼併し輕く薮化してゐるのはほんの數米程で、下りに轉ずる日蔭邊からは道が復活してゐる樣であります。 併し此處、もう路盤だつたであらう邊迄何本も木が生えて來てゐる樣でありますね。 |
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をゝ、良いでありますね。 掘割に成つて緩く曲つて行くのが、如何にも古道と云ふ雰圍氣で素敵であります。 |
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勾配は然程急だと云ふ譯でも無いので、馬車等の往來も考へられてゐた感じの道、でありますかね。 |
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嗚呼、復素敵な景色であります。 道端に打捨られてゐる古農機具が復良い雰圍氣であります。 |
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何か人樣の裏山から庭に出て來た樣な感じが一寸アレでありますが、さう云ふ道筋なのでありますから仕方が無いでありますね。 |
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轍は無いので此邊は餘り使はれてゐ無いのでせうが、刈拂は行はれて居りますので、專ら徒歩利用と云ふ事でせうか。 【其三】に續く。 |