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此方は、木須川の支流の小木須川の支流、加熊入澤に架る栃木縣道一七一號線の橋であります。
さう云へば、此方の道は古い橋が在るか如何か通つて見てゐ無かつたなと思ひ輕くドライブがてらに通つて見たのでありますが、斯う云ふ具合に良い風合の橋が見附りました。
扨、如何にもな年代の橋だとは思ひますが、其實は如何でせうか。
不取敢此方、左岸側から見て行き度いと思ひます。 |
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加熊沢。
何でせう、現在の地圖では加熊入澤と表記されてゐるのでありますが、此方の橋が竣功した時には加熊澤と云ふ名前だつたのでせうか。
丸い笠石を持つ意匠の親柱が素敵であります。 |
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虚空蔵橋。
華美な裝飾の無い銘板は古風な感じが致しますが、其處に附てゐる文字が如何にも定型的な物でありますので、まあ、單に豫算の關係で斯う成つたのかなと想像致します。
併し、命名の由來は何なのでせう。 |
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高欄は混凝土管を二本使用しました意匠でありまして、如何にも昭和卅年代と云ひますか、高度經濟成長期と云ふ感じであります。
其と、親柱は橋臺側に無く、單に高欄の端の柱に銘板を附てゐるだけの樣であります。
では、右岸側ほ移動致します。 |
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竣功昭和三十七年三月。
をゝ、矢張さう云ふ年代でありましたか。
矢張銘板は四本の柱で全て違ふ、欲しい情報が全て得られるのが好きであります。 |
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こくぞうばし。
併し、何故か此處の一枚だけ附てゐる一が少し高いのは何故なのでせうか。
まあ、如何でも良いのでありますがね。 |
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横から見ました處、此方は混凝土T字桁でありますね。
して、おや、何か橋臺が附足されてゐる樣に見えますね。
其と、排水桝は全て埋つてゐて見られませんでした。 |
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此方下流側から見ますと、何か牀版橋の樣に見え無くも無いでありますし、矢張此方側も橋臺が附足されてゐる樣に見えますから、
若かしましたら舊橋の橋臺を再利用してゐるのかも知れませんね。
舖裝が盛られた路盤からは餘擴幅された樣に見えませんでしたし。
ねえ、川の水量も少なかつた時でありますので、川牀に降りられるのでしたら下から觀察し度かつたのでありますが、さうも行きませんでしたので詳くは分りませんでした。
併しまあ、中々に素敵な物件が見られて良かつたであります。
以上、御附合有難う御坐いました。 |