2673年 4月 16日 探訪
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【高根澤町太田 井沼新橋】
の上から下流側を見た處、綺麗に左右對稱に揃ふ橋が架つて居りました。 距離にして約三百米弱程でせうか。 二徑間且つ橋臺邊に石積が見られる事や、多分に井沼橋や五領橋と同世代頃と見て間違ひ無い處でせう。 其に此距離、如何考へても同時期頃に河川改修されてゐる筈でせうから。 |
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と云ふ事で遣つて來ました。 護岸から橋臺に掛ての石積が素敵であります。 其に何と云ひますか、佇ひが簡素乍絶妙な均衡を保つてゐると云ひますか、機能美的な良い雰圍氣だと思ひます。 では此方、左岸側から見て行きます。 |
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嗚呼、良いでありますね、如何にも農用道の橋的な雰圍氣と云ひますか、現代的過保護さが一切無い邊が手荒く素晴しいであります。 でも之、近くに--(自主規制)--が無くてモンスタアが居無いからこそ守られてゐる昔乍の風景、と云ふ感じでありますよね。 親柱には、御覽の通り何も御坐いませんでした。 |
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結構新しい、高欄側から親柱に打當つて破壞された痕が在るのでありますが、之、何方も無かつたら一寸危い處だつたのでは無いでせうか。 差詰、其仕事をきちんとしたと云ふ事なのでせうが、大事に至ら無かつた事を願ふ許であります。 |
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して、欄干が何れ位低いのかと云ひますと、之位であります。 輕半長の丈で丁度と云ふ具合でありますね。 まあ其判斷基準が解ら無いでありますか、さうですね。 大體一般的に普通に長靴と謳つて賣られてゐるのが輕半長でありまして、其高さ程度だと云ふ事であります。 因に、拙が履いてゐるのは其にカバー(キープとも云ふ)が附てゐる物であります。 併し實際此位の高さでありますと、欄干と云ふ依りは車止程度と云つた方が適切なのでありますかね。 |
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右岸側の兩親柱も同樣にのつぺらぼうであります。 併し何方を向ても良い景色であります。 |
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桁に對して橋脚の幅、結構餘裕を持たせて有るのでありますね。 其と、橋臺の親柱邊りの造形が好きであります。 後特筆すべきは、實は此高欄、全て一體では無く、其々の桁で獨立してゐるのであります。 結構上手い造してゐますよね。 |
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下から見ました處、手荒く素敵な混凝土T字桁でありました。 因に此方、【南那須町下川井 三斗蒔橋】 同樣如何にも昭和卅年代らしい床版の姿であります。 |
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何か針金が今日はしてゐる樣な氣がし無いでも無いのでありますが、きつと斯う云ふ物なのでせう。 して、親柱の下、土臺的な部分を見ますと、桁の上に縁が出張つてゐる樣に見えるのであります。 之つて桁の脱落やずれを防止する爲の構造なのでせうか。 何かですね、一體如何云ふ順番で作つて行つたのか考へて仕舞ますと、夜も眠れ無く成りさうであります。 まあ、中々素敵な物件に巡り會へました。 以上、御附合有難う御坐いました。 |