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此方は晃陽中學校の南西の角に位置する處、寶木用水に架る橋であります。
此方左岸側から見まして、幅員的に一寸變則的に成つてゐるのでありますが、之は交差點の關係でせうから致し方無しと云ふ處でせうか。
其では此方、左岸側から見て行きます。 |
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橋の端から高欄が始まつてゐる譯でも無いでありますし、と云ひますか、何か變則的な位置から高欄の柱が建つて居りますので、
元々は親柱でも在つたのかなと最初は思つたのでありますが、如何やらさう云ふ譯でも無さゝうな感じであります。 |
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此方側は親柱が無いと云ふだけで、何方かと云ふと正攻法と云ふ感じで作られてゐる樣であります。
でありますが、何か土地が不思議な事に成つてゐるのでありますが。
正直、橋の先に河川が無い樣でありますよ。
と云ふ疑問を抱きつゝ右岸側へ移動致します。 |
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單管で柵が作られてゐる處を良く見ますと、如何やら高欄の鐵管が外されてゐる樣な造の柱に成つて居ります。
と云ふ事は、今撮影してゐる場所も元々は橋だつたと云ふ事でせうか。 |
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此方下流側を見ますと、嗚呼、矢張橋として續いてゐた樣であります。
併し何か、一寸不自然な位置に柱が建つてゐる樣な感じと云ひますか、元々桁毎に分割する高欄では無かつたと云ふ事でありますね。 |
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して、何共氣に成りましたので、航空冩眞で調べて見ました。
さうしましたら、竣功は昭和五十年頃で、廿一世紀に入つてから大々的な河川改修が行はれ、此方の用水は廢止された樣でありまして、其儘今に至ると云ふ感じの樣であります。
して、元々は現在の三倍程の長さの橋、と云ひますか暗渠、ボツクスカルバアトと云つた方が良いのかな、さう云ふ状態の橋だつた樣であります。 |
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其が中央の暗渠部分と右岸側の橋臺と云ひますか擁壁と云ひますか、さう云ふ部分が撤去されるも左岸側は交差點の關係で斯樣な状態だつた爲か、
其儘殘されてゐる樣であります。
して、多分元から斯う云ふ石積の擁壁だつたのだらうと思はれます。
現に此處、小さな用水の暗渠が顏を覗かせて居りますが、如何にもな年代の物件の儘でありますので、さう推察した次第であります。
併し何でせう、此邊には新しい道も通る樣でありますし、此先何處にも水路が繋がつてゐ無い處を見ますと、もう水路としても役割も終りつてゐるのでせうから、
今後全て埋立られて仕舞ふ樣に成るのでせうか。
正直、此小さい暗渠も多分ほとんど機能してゐなさうでありますしね。
まあ、餘人間が自然弄り過ぎだと云ふ結果に成ら無い事を願ふ許であります。
以上、御附合有難う御坐いました。 |