2673年 7月 23日 御負ケ

 萬年橋近くで見掛た珍しい形の反射鏡。
 廢灌漑施設。

 導水管上は一應橋に成つてゐる物の、渡つた先は手荒い藪と化してゐる爲、見ただけにして措きました。

 尚、パイル形式の橋脚が附つてゐると云ふ事は、昭和卅年代中に建設された物だらうと思はれます。
多分。
 角柱の、正眞正銘日本最古世代の古一期型ガアドレイル。
 全ての螺旋が-と云ふ正統派。

 正に當時物オリヂナル物件。
 勿論、ガアドレイルは柱に直附であります。
 全體に錆附てはゐる物の、結構良い状態を保つてゐる物件だらうと思はれます。
 此方は同じ古一期型でありますが、丸柱に附てゐる物。
年代的に云へば、昭和四五年頃迄使はれてゐたと云ふ處でせうか。

 螺旋留方法が若干違ふのが御分り戴けるだらうか。
 其處に無理矢理取附られた古三期型の端材。

 と云ふか、附てゐるのだらうか、之。
 同じく、無理矢理感が強い古一期型と古三期型の繼目。
 古三期型にしては珍しい端材。

 斯樣に、現行型と同一の物が實用化されたのは何時頃からなのでせうか。

 以上、御附合有難う御坐いました。

戻る