2673年 10月 8日 探訪
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【其七】からの續きであります。 【現在地】 此所で突如として高い法面が現れますので、元々はも少し山を囘避する樣に曲つてゐた、 さう、多分一車線ほどの幅員で、冩眞で云ふ右側の車線の方を通つてゐたのでは無いかと推察致しました。 舊々道的な部分からの繋がり具合を見ますと、何かさう云ふ感じに見えますよね。 |
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して、此方も峠の頂上であります。 |
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扨、下りに轉じます。 併し兩側を見て思ひますに、結構開鑿されてゐるのでありますね。 其と、法面が混凝土で塗固められてゐると云ふのは、意外と崩れ易い地質だつたと云ふ事なのでせうか。 何と無く、石積や塊團積では無いのでさう感じた次第であります。 併し苔生した混凝土面が良い感じであります。 |
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して、此處の見所なのでありますが、兩側に交通安全の標語が書かれてゐるのであります。 北側の面は判讀が可也困難に成つて居りますが「ゆつくり走ろう烏山」、南側の面が「忘れないでシートベルト」であります。 否併し斯うして振返つて見ますと、結構急な斜面でありますね。 でも、之でも餘り開鑿し無いで濟む部分を選んで道を通してゐるのでせうね。 多分。 |
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さう、斯う云ふ具合に舊々道の名殘的な部分を見ますと、成るべく地形に逆らは無かつた先人の配慮が、何と無く感じられるのであります。 |
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山間の良い景色であります。 |
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同上。 |
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間も無く烏山の街中であります。 |
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此處から先が現道との取附の爲に改修されて居りますが、元々は青い自動車が置いて有る直先から眞直ぐだつた筈であります。 丁度重機や貨物車が置いて有る邊を進んでゐた、と云ふ感じでありますかね。 確か。 然すれば、目前に見えて居ります現道との接續が想像に難く無いと思ふのでありますが、變貌し過ぎて居りまして、何か一寸自信無くします。 |
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其共、此邊から眞直でありましたかなあ。 |
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まあ、逆に拙が思ひましたのは、之だけ街中の樣な所に隧道を作るとは想像出來無かつたと云ふ事でせうか。 でも、實際に出來てからは其長さに逆に驚いたのでありますがね。 彼の山道つて此なに距離有つたんだ、と。 三本の隧道が出來た事に因り、御蔭樣で烏山街道は便利に成つたのでありますが、移動時間の短縮には成りましたが、 景色を樂しんだり先人の苦勞を感じ度りと云ふ事は無く成つて仕舞ひましたかねえ。 まあ其も時代、と云ふ事なのでせうが、ね。 と云ふ事で、栃木縣道十號線(通稱烏山街道)の舊、舊々道の探索報告を終らせて戴きます。 以上、御附合有難う御坐いました。 |