2675年 6月 2日 8月 25日 探訪
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【其九】からの續きであります。 【現在地】 扨、此左手の住宅の先が現在では直線に成つて居りますが、元々は同じ樣な緩い弧を描いて、灰色の住宅邊の方へ向つてゐた樣であります。 斯樣に改修されましたのは、昭和六一年以降平成元年迄の間と思はれます。 |
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して、現在では眼前の道路と接續して居りますが、僅かな距離とは云へ、元來は此處では接續してゐ無かつた云ふのが何共、ええ。 何故さうだつたのか、色々と色々な事情が有つたのでありますかね。 |
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【現在地】 不取敢ガアドレイルの處を右折して、元の線形が始まつてゐるであらう位置からであります。 とか云ひつつも目前のカアブ、之も元々はもつと直角的だつた樣であります。 |
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面影は無ささう、でありますね。 |
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再び折ると云ふのも餘り良い線形とは云へ無いと思ひますが、如何云ふ理由が有つたのでせうか。 |
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此處を折ましたら、やつと今囘の終着點、赤羽の、多分宿場だつた處でありますかね。 |
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元の線形の名殘が素敵であります。 |
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して、先を左折で現道、と云ひますか昭和新道と云ひますか、其方と合流であります。 |
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【現在地】 して、何と無く新しく接續した方も見て措かうと思ひ、少し戻つて來ました。 此方も元の線形が路肩に見られて素敵でありました。 |
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右手から合流して來るのが先程の水戸北街道であります。 扨、斯うして見ますと、如何して何度も街道筋が折て進んでゐるのかと思つたのでありますが、多分、若かして土地の高低差の具合からなのでせうかね。 斯うして見ましても、右手の田圃の方が低いでありますものね。 |
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多分此處は宿場の前後の桝形として機能してゐたのでせうか。 |
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と云ふ事で、此處迄が今囘の舊街道巡りの終點であります。 各地域を巡り結び乍進む舊街道と、何方かと云ふと自動車輸送等の觀點から直線的に進む樣に成つた昭和の新線形、 其々考へ方の違ひが明確に分りまして實に面白かつたであります。 して、此處から先、茂木町迄向ふのは復の機會にでも、と云ふ處であります。 併し此方、街中に火見櫓が殘つてゐるのは素敵でありますね。 以上、御附合有難う御坐いました。 |