2673年 9月 24日 10月 7日 探訪
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【其六】からの續きであります。 【現在地】 道の左右の斜面を見ると、如何云ふ處を狙つて開鑿されたのかが良く分ります。 して、現道は未だも少し上つて行くのでありますが、舊線形は直先で右手に折、少しずつ下り始まります。 |
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廢道、でありますね。 |
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扨、一昔前迄は林道として機能して居り通行可能だつたと思つたのでありますが、現在では簡易閉鎖状態の樣であります。 と云ひますか、さうぢや無く共、此景色を見て何共思はず自動車で進入する人はゐ無いと思ふのでありますが、其處は其、 今時でありますから念の爲に簡易閉鎖と成つてゐるのでせう。 して、別段通行止とか進入禁止とは書いて無かつたので、歩いて見る事に致します。 流石に此處へ自轉車と共には無謀と思ひましたので。 其で、まあ、元々道だつたと云ふのは何と無く御分かり戴けるでせうか。 |
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現道から輕く下りて平場に成りました處、未だ道跡が殘つてゐる樣な部分は、何とか輕自動車位の幅員は在りさうであります。 併し、御覽の樣に濕地帶状態であります。 是は三度程此處へ來て確認したのでありますが、ずつと斯樣な状態の儘でありました。 |
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此が結構沈み込むのでありますよ。 さう、足の甲近く迄は確實に、であります。 正直、何處で深場に成るか分りませんので、一歩一歩愼重に進みます。 と云ふ譯で、何時でも斯う云ふ處を入つて行ける樣、探索時は常に長靴であります。 |
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わはは、此でも曾ては縣道だつたのであります。 |
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で以て、完全に藪化してゐる譯では無く、所々は斯う云ふ具合に道だつた跡が殘つてゐるのであります。 相變らずの濕地帶でありますが。 併し此處が濕地帶状態に成つてゐますのは、手前の農業用溜池との關係も少なからず在るのでは無いでせうか。 下手しますとずうつとちよろちよろと流れてゐる樣な感じでありましたから。 若かしますと、護岸は無く土其儘でありましたから、滲出して地下水状態と云ふか湧水状態に成つてゐるのでは無いのでせうか。 |
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さう云ふ状態の爲、下手氣に入つた自動車が泥濘に嵌り動け無く成る事が多發した爲、念の爲閉鎖したので藪化が進んだのでは無いのかなと推察致します。 此邊は比較的良好な状態でありますし。 |
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と云つた矢先、陽当良好な場所は御覧の有様であります。呵呵 併し之で昭和四十年代半ば迄現役だつた道とは恐れ入ります。 【其八】に續く。 |