2673年 12月 2日 探訪
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此方は
【宇都宮市新里町 新里名稱不明橋二本】
依り二百米程下流側、下原橋であります。 鎧川は姿川に合流する迄、ほぼ手附ずの儘に昔乍の姿を殘してゐる樣でありまして、現代では手荒く珍しいと思ひます。 宇都宮市と云ふ縣都を流れる川でありますのにね。 と云つてもまあ、此處等邊は元々國本村と云ふ村だつたさうでありますし、何でせう、色々と好條件が重成つてゐるのか、改修せず共問題の無い河川、と云ふ事なのでせうか。 今度は出來る限り鎧川自體を愛でる樣に探訪し度い處であります。 と云ふ事で、此方も如何にも古風な感じの橋が架つてゐる樣であります。 親柱の意匠、何か丸で袴に脛當を卷いた時の足の樣な姿を意識してゐるのかなと思ひました。 鎧川だけにね。呵呵 では此方、左岸側から見て行きます。 |
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昭和六三年三月竣功。 成程、其は古・・・ |
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て、ええ!? 之で昭和六三年でありますと!? 嘘でせう!? 否、如何見ても昭和卅年代の香りしかし無いのでありますが。 何か我目を疑ひましたので大きく捉へて見ました。 成程確に、混凝土の目の細さとか、現代的と云へばさう、でありますかね。 |
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しもはらばし。 如何やら此處は「ばし」と濁る樣であります。 然し未だ半信半疑なのでありますが、まあ確にガアドレイルで轉落防止をしてゐるとか、矢張さうなのでせうねえ。 ガアドレイルの遣附仕事ぽい感じが亦アレでありますが、此處の廣場具合が舊線形・・・では無いのでせうね、多分。 實際。 では右岸側へ移動致します。 |
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鎧川。 全く、本當に何て不可解な橋何だらう。 と思ひつつ橋臺や桁を見よ・・・ て、ええ!?ボツクスカルバアト!? マジですか。 而も其が斜つてゐて其上に親柱に高欄でありますか。 而も其高欄の柱の密度具合とか意匠の古風さとか、一體何を考へて斯う云ふ具合に成つたのでせうか。 嗚呼、さうか、バブルね、多分。 何と云つても昭和六三年竣功でありますもの。 |
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いやあ本當何と云ふか、實際。 此奇妙さ具合、御分り戴けるだらうか。 否もう本當、高欄つてガアドレイルだけで事足りると思ふのでありますよ、實際。 |
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下原橋。 して、銘板だつて竣功年度迄附た、云ひ方變でありますが完全裝備状態でありますよ、ボツクス、謂はば暗渠の橋に、でありますよ。 もうですね、寧ろ其以前の橋が架つてゐたら如何だつたのかとか手荒く知り度い位でありますが、何か其以上の物を拵へて仕舞つたと云ふ感じでありますかね、此處。 |
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斯う云ふ、ぱつと見には昭和卅年代の樣な橋の姿をし乍、其實變態的な橋に完全に遣られました。 併し良く見ますと、高欄の柱、一定間隔では無く、中央の柱から左右對象に間隔を變化させてゐるのでありますね。 無駄に凝過ぎと云ひますか何と云ひますか、實際。 まあ、手荒く樂しませて呉れて有難う、下原橋。 不取敢バブル物件恐るべしと思ひましたよ。 以上、御附合有難う御坐いました。 |