日光市細尾町 緊急避難所

2680年 5月 18日 探訪

 此方は第一いろは坂を下つて來て馬返直前の處であります。

 其處に最新の道路では餘見掛無く成りました緊急避難所が御坐いまして、御覽の樣に健在でありました。
 長い下坂で制動裝置が加熱し、減速、停止が出來無く成つた時に突込んで止ると云ふ物であります。
でありますので、第一いろは坂の樣な山道、とは云つても結構な設計年度の物だけだらうとは思ふのでありますが、さう云ふ道には必ず何箇所かに設置されて居りました。

 でありますが、今や自動車の制動裝置も進歩し、四輪ドラムは乘用車では全滅し、前輪だけは先づヂスクブレエキに成りましたので、 斯樣な物はほゞ不要に成りつゝ有るのでは無いでせうか。
 とは云へ、砂を見る限り今でもきちんと整備されてゐる樣であります。

 まあ、萬が一を考へますと未だ未だ必需品なのかも知れませんね。

 さう、今から卅年程前でせうか、一度だけ某所で自動車が入つて停止してゐるのを見掛た事が御坐います。
場所は何處だか忘れたのでありますが、車種はU12ブルウバアドのセダンでありましたので前輪ヂスクの車兩なのでありますが、 其で如何遣つたらさう成るのかと不思議に思つたのも良い、良いのかな、まあ、思ひ出であります。

 以上、御附合有難う御坐いました。

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