矢板市長井-藤原町藤原 栃木縣道六三號線舊道 【其三】

2676年 1月 1日 1月 3日 探訪

 【其二】からの續きであります。

 【現在地】

 もう此處を自動車が通ら無く成つて、一體何年位經つのだらうとか考へつつ進んで居ります。
 嗚呼、結構な倒木でありますね。
もう其儘放置でも全く問題無いのでせう。

 素敵でありますね、自然つて。
氣が附ば斯樣に道路も何時の間にか斜面に戻つて行くのでありますもの。
 でもまあ、或る意味良い進入防止柵ではありますね。
 四驅愛好家なら喜んで走りさうな状態と云ふ感じでせうか。
 斯う云ふ倒木、撤去されずに其儘と云ふのは、自然なのか人爲的なのか分りませんが、通行止と云ふ樣な意味合なのでせうか。
 やつと開けた處に出て來ました。
 倒木や落石は無ささうな代りに、今度は藪なのでせうか。
 と思ひましたら、此處は比較的良好な状態の樣であります。

 但し轍は一切見られませんが。
 之だけ良好な状態でありましたら車兩の進入が有つても良いと思ふのでありますが、轍が無いのは何故なのでせう。
 成程、納得であります。
 して、倒木の先には何と無く轍が有る樣に見受られます。

 其と、曲線の爲か、比較的幅員も廣く成つてゐる樣に思はれます。
 さうして、尚仁澤を渡ります。

 何か良い雰圍氣でありますね。

 因に、橋は斯う云ふ感じであります。

 【矢板市長井-鹽谷町上寺島 名稱不明橋】
 渡河した後は左に折て、更に下つて行きます。

 折角一度は標高を稼いだと思つたのでありますがねえ。
 等高線表記の有る地圖で見ますと、先程渡河した精進澤が曲者なので斯樣に迂囘する樣に進むのだと分るのでありますが、 逆に云ひますと、良く諦めずに道を通した物だなと感心致します。
 【現在地】

 扨、ではダムに因る消失點の何處迄行けるのか頑張りますか。
 流石管理用道路、頻繁と云ふ程では無いにしろ、車兩が通行してゐるだけ有つて綺麗な道であります。
 とは云へ、今迄から比較しますと幅員が廣過ぎる樣に感じます。
之は若かしてダム工事車兩の出入を考慮して擴幅されてゐるのでせうか。
 分岐點が現れました。

 勿論元縣道は右手であります。
 すると突然の進入防止柵的な倒木であります。
 再び登りに轉じるのでありますが、て、之はもう路盤の上に木が生えて來て居りますし、其處に蔦の絡んだ藪状態でありますか。
 其でも【其一】の藪依りは遙に歩き易いので、廢道歩きの氣分を味はうには丁度良い處と云つた趣であります。

 【其四】に續く。

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